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2024年10月22日に『銀河史』上下巻を読み終えた筆者は、その後数日をある種の放心状態のまま過ごすことになりました。
そうは言っても仕事は通常通りこなしていましたし、治りかけの風邪も順調に良くなっていたので、体調を崩したというような話ではありません。
ただ、この『銀河史』の内容があまりに衝撃的、かつ説得力に満ちていたことと、ここで説明されている人間界や神界の実像を読んだことで少なからず落胆することになったのです。
4日間あれこれと自分の持っていた宇宙観、死後の世界観などを頭の中でひっくり返して『銀河史』や『RIAT BLOG』の情報と照らし合わせることを繰り返していましたが、
今朝(10月27日)の朝に、石破首相による衆議院解散総選挙の投票を終えたところで、一つの到達点のような考えがまとまってきました。
結論を先に言えば、筆者は、やはり『銀河史』に書かれていることを100%受け入れられない。その理由として幾つか解消されない人間としての葛藤が残っているのです。
そのことをここに記録しておきます。
定量的チェック
日本の世間一般の『銀河史』思想に対するレセプションをチェックするために、先端技術研究機構(RIAT)が紹介しているSNS情報をもとに視聴者のアクセスを見てみました。何も2024年10月27日の数字です。
- Youtube 掲載の「宇宙生命論」Official Channel (第1回)は2022年3月27日にアップされており、10,818 view / サブスク数 1,920
- Youtube 掲載の「銀河史」(226分の長編解説)は2023年11月19日にアップされており、31,462 view / サブスク数 3,610
- Youtube 掲載のよっちゃん&あきらちゃんのたわごとトーク「神回 第1弾RIAT(先端技術研究機構 )KENさん『銀河史 』を語る」は 2023年3月24日にアップされており、25,700 view / サブスク数 8,890(銀河史以外の番組を含む)
高い人気を誇るホリエモンチャンネルの場合、昨日の動画のアップ1つで 248,000 viewであり、サブスク数は28万です。
先端技術研究機構のウェブサイトは、2017年の8月に page view のカウントを初めてから、7年経過して 1,381,174 pv 総訪問者数 : 539,092 です。こちらの数字は高いとは言えません。
スピリチュアリズムとの比較
スピ系の理念といえば、他の宗教とも共通しますが、「愛」と「恐怖」の排反する自称であるとか影響ですが、『銀河史』においては、善悪評価は論外であり、「愛」という単語はあまり出てきません。
上巻で「愛」を検索すると32件ヒットしますが、このうち単独の「愛」をテーマであるとか教義として書き出した箇所は、僅か2件で、他は、「愛嬌のある」「可愛い」「愛顧する」「愛想が良い」「親の愛情で」(人を)「愛していた」といった日常会話の一部としての引用に過ぎません。下巻に至っては、「愛」で検索してもたったの1件しかヒットしません。その文章は、創造主が特に天の川銀河を濃厚な愛情で育ててきたという過去の史実の説明をしている部分だけです。
スピ系の理念は「人間の魂(たましい)の救済」を含んでいて、最も酷い悪霊は例外として、凡民を含む善意の人霊は救われるべき環境が必ず用意されていると言った説明で満たされています。したがって「恐れることはない」という考えが主流です。
『銀河史』は、善悪の価値観をキッパリ否定した上で、「戦わざるものは死すのみ」といわんばかりの厳しい生存競争がテーマです。人類に対する期待は「子孫を残して戦士を育てる」という軍国主義的なものです。
従前のような神々の権威性や神聖(セレスタル)な部分はほぼ全否定され、神々には「魔界」の存在も含めていて、神だから敬うべしという理念そのものを完全に否定しています。
筆者は、とても殺伐とした印象を受けていましたが、そこは少し誤解があったようです。なぜなら、RIAT BLOGにアップされている記事の方には幾つかの人間の生き方の原則論が述べられていて、そこには人間の持つべき「慈愛」の重要性が強調されていますし、慈愛を持たない親が子供を育てることはできないと言った説明もあるのです。
緊急避難の訴え
『銀河史』の下巻の最終部分で強調されている創造主の人類への期待は、「観客」ではなく「主客」になれというメッセージでした。問題視しているのは、目前に迫っている「地球崩壊」であり、天変地異です。物理的には地球の寿命がきているので、ここから脱出しなければならないというのが命題なのです。
極めて情報が制限された世界で、これ以上学ぼうとせず、「のほほん」と暮らしている時代は終わった、龍神島の日本民族は緊急脱出に備えるべく立ち上がりなさいという説得交渉が含まれています。そして、前向きに行動しない人民は「救えない」という説明で終わっているのです。既存の宗教にある民衆の「祈り」や「悔い改める心を持つ」と言った救いに繋がる期待感は全否定しています。
創造主や神々のレベルの善意の実力者が、アンポンタンの地球人のうちの1億人レベルの日本人も全員救えないというのは、何か矛盾して聞こえます。それならむしろ、信じないものは救われないので諦めよといった表現の方がまだわかるような気がします。
前述の通り、日本国民の反応は良いとは言えません。注目を集めているというレベルに達していないのです。ましてや、日本の政府や社会団体がこの話を受けてサポートする動きを見せるとも思えません。RIAT BLOG の著者の現状認識も同じです。
背景となっている創造主の粗暴な一面や、銀河人類が簡単に全滅させられてしまった過去の史実や、神界の菩薩や如来に当たる高次元存在までもが、「滑った転んだ」の創造主の都合で消滅させられて「神界が空っぽ」だといったような話も、過去数千年の伝承や人間界の道徳心の根幹をゆるがずものであり、清楚に生きてきた人心を乱す情報です。
この話は、例えて言えば、平和に暮らしていた親兄弟と家族が相互依存する一群の人間コミュニティーが近隣の粗暴な君主の目に止まり、指導者の大半を瞬時に殺害されてしまったような話です。今後の存亡をかけて若者が武器を持って立ち上がった瞬間なのかもしれません。
最終手段の可能性
『銀河史』の下巻を読んだ方は、よくご存知と思いますが、創造主やその配下の軍団は、最終的に日本民族を「ヒューマノイド」に改質して一気に地球から脱出させるというアイデアも持っています。
本当に緊急事態であるかどうかについては、この先5年をまたずに地球上で現実化するということなので、長々と議論している時間はありません。
ごく人間的な側面も持っている創造主が、最終的には、日本の人民の説得を諦めて、我々をヒューマノイドにして太陽圏外に連れ出してしまうなら、我々もその時は、いやおうもなく従うしかないので、話は簡単です。
筆者は、この話が最終的に日本人のヒューマノイド化で終わるように思えます。我々の意欲の問題ではなく、我々がこの話の現実性を理解して創造主に付いていけないと思うのです。
最終的な解釈は読者次第なのですが、筆者は還暦を過ぎており、戦争に備える体力的な基盤は無く、あくまで「知識武装」という意味でこの話を「知っておく」ことが精一杯の関与ではあります。
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