DTM(打ち込み)と山下達郎の古本

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アイキャッチ画像は Shoko Yoshida さんの投稿FlickrSome Rights Reserved ですので、転用についてはライセンス・ルールを遵守ください。

全くの偶然なのか、何かに導かれたのかは分かりません。

筆者は中高生の頃から音楽を趣味として楽しんできました。忙しい仕事の合間を縫って、ロック・ジャズ・クラシック・ポップスとジャンルを問わず、ベース、ギター、キーボード、さらにDTM (Desk Top Music) を使って音楽制作を続けてきました。

ここ10年ほどは会社役員をしたり、引退後はブログの執筆に専念していたため、音楽活動は一時休止状態でした。

そんな中、今年の5月頃、何かのきっかけで「MuseScore」という新しいDTMソフトが話題になっているのを知り、試してみることにしました。

技術の進歩には驚かされます。これまでFinaleなどいくつかのDTMツールを使って楽曲の採譜をしていましたが、MuseScoreの操作性の奥深さと、無駄をそぎ落としたシンプルな設計には感心しました。

最初の数週間は使いにくさを感じましたが、慣れると気になる楽曲をスムーズに採譜でき、作曲者のアイデアを体感できるのがとても有意義です。

MuseScoreは無料で利用できるため、ネットの詐欺やフィッシングに騙されないように、必ず公式サイトからPCにダウンロードすることをおすすめします。(スマホ経由のダウンロードは危険なので避けましょう。)ポップアップするアイコンを安易にクリックしたことで、数万円の課金を受けたといったトラブルが出ているようです。日本のオンライン販売サイトとは構造が異なるため、要注意です。

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もうひとつの「掘り出し物」

先日、久しぶりに近所のブックオフに立ち寄った際、店員さんに「音楽関係の譜面なんて置いていないですよね?」と聞いてみました。すると、「ありますよ」と親切に店内の隅へ案内してもらいました。(日陰の存在なのですね・・・)

古本なので品揃えは限られていますが、20冊ほどのソングブックや教則本が並んでいました。興味深いタイトルもちらほら見かけましたが、その日は特に気に入るものが見つかりませんでした。

それから1週間ほど経ったある日、再びブックオフを訪れると、件の日陰のコーナーに驚くべきソングブックが並んでいました。

山下達郎の名曲47曲を収録したソングブックで、厚さ約1インチ(25mm)もあるボリュームです。「BEST BOOK」というタイトルで、ギター弾き語り用と記載されていますが、譜面とコード進行があり、メロディーが採譜されていれば、アレンジやバンド演奏にも使える一冊です。(動画サイトを探せば、ドラムやベースの練習用動画も豊富に見つかります。)

価格はどうかと思いブックオフのシールを確認すると、なんと驚きの200円!

直感的に「何かの間違いでは?」と思い、念のため内容をパラパラと確認しましたが、特に落丁や落書きなどの異常は見当たりません。

200円ですから、仮に無駄になったとしても後悔はありません。即座に購入し、自宅で早速MuseScoreに入力して、コードやメロディーの正確さ、オリジナル音源との違いをチェックしましたが、ほぼ完璧でした。

もちろん、どんなソングブックでもメロディーの採譜と実際の音源に多少の違いはありますが、このソングブックは「本物」と言えるでしょう。

それにしても、なぜ200円だったのでしょうか?

このソングブックの定価は2400円。発売当時でもそれなりに安価でしたが、日本では楽譜があまり高く売れないことを考えると妥当な値段でしょう。

試しにAmazonでこの本を検索してみると、中古品で6400円という価格が表示されていました。つまりプレミアム価格の領域です。他の中古品も調べてみたところ、8653円、13,396円、13,984円、そして最高値は16,000円前後でした。

当然でしょう。山下達郎の47作品がほぼ完全に採譜されているのですから、間違いなくプレミア品です。

それが200円とは…。

値札を付けたブックオフの店員さんは、山下達郎をよく知らない、譜面に疎い人だったのでしょう。おそらく、どこかの引退したアイドルのソングブックか何かだと思ったのでしょうね。

このソングブック、もしかすると将来、貴重な骨董品になるかもしれません。

楽曲情報をお探しの皆さん。「ブックオフ」は穴場かもしれません。

  • 山下達郎 / ベスト・ファイル
  • 発行日:2005年6月30日初版発行
  • 発行人:安永憲一郎
  • ISBN4-285-10344-3
  • copyright 2005 Doremi Music Pub. Co., Ltd.
  • 定価(本体2400円+税)

参照いただき、ありがとうございます。

この記事は、2024年9月19日に筆者が one-digi-one.com に投稿した内容を再掲載したものです。そちらのブログとこのブログはいずれの筆者のものです。

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