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エマヌエル・スヴェーデンボリ(Emanuel Swedenborg, 1688年 – 1772年)は、スウェーデン出身の科学者・神学者・思想家です。(名前の表記は「スウェーデンボルグ」や「スエデンボルグ」などともされます)
彼は生きたまま霊界を見てきたと主張し、霊的体験に基づく膨大な著作を残しています。その多くは大英博物館に保管されているほどの重要な作品です。
日本の「禅」を流暢な英語で世界に紹介し、高い評価を受けた仏教学者・鈴木大拙(すずき だいせつ、Daisetz Teitaro Suzuki, 1870年 – 1966年)も、スヴェーデンボリの著作を完読し、日本語に翻訳して公開しています。
興味がある方は、2016年9月1日発行の講談社から出版された『天界と地獄』(スウェーデンボルグ著・鈴木大拙訳)をご覧ください。非常に興味深い内容です。
この著作の中でスヴェーデンボリは、霊性を持つ人間が人生を終え、死後の世界に旅立つと、地上で受けていた様々な制約から解放されると述べています。
たとえば、次のような能力が復活するとされています:
- 他の霊に遭遇すると、その霊がどのような存在かを瞬時に理解できる
- 唯物的な世界を構築するなら、家屋や食事、持ち物などをすぐに作り出せる
- 物理的な環境においては、移動したい場所に瞬時に移動できる
- 後悔や自責の念などの心の痛みは、生きている間に感じるものよりもはるかに強くなる
これらは地上の人間には想像もつかないほどの驚異的な力だとされています。
・・・ファンタジーとして楽しんでいただければ幸いです。
スヴェーデンボリの話は、霊的な能力について語る数多くの伝承の一例に過ぎません。他にも、さまざまな特殊能力を自称する人物が、同様の体験談を事実として語っています。
この手の話題で重要なのは、こうした驚異的な能力は、霊そのものの「デフォルトの状態」にあるという点です。
つまり、地球に生まれ、数十年間という短い人生を送る人間は、あらゆる意味で本来の能力を徹底的に制限された存在だと言われています。
なぜそんな制限があるのかについては、いくつかの説があります。例えば、地球は宇宙全体から見ると、不浄な霊を矯正するための「牢獄」であるという説や、成熟していない霊が厳しい修行を行う「トレーニングセンター」のような場所だという説です。
これらの説に関しては、私もさまざまな書籍やインターネットの情報を参照していますので、今後少しずつその出典や情報源を紹介していくつもりです。
前回の実話でお話ししたことですが、もし私が本来の霊的な能力を持っていたなら、マレーシアでASという工作員に会ったその瞬間に「この人物はスパイだ」と気付いていたはずです。
その場合、私はASを部下として雇うことはなかったでしょう。
結果的に、ASという工作員に騙され、数年間にわたって同じオフィスで働いた経験は、ある意味で私にとって必要なトレーニングだったのかもしれません。
本日も立ち寄っていただき、ありがとうございます。
前回のお話し
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